中学の数学の勉強で求められることは、正確に繰り返す作業力

小学校で必要とされる算数と、中学校で必要とされる数学、高校で必要とされる数学にはそれぞれ違いがあります。

数学科を出たのち、SE(システムエンジニア)を3年、大学院で電子工学科を学んでから、機器メーカーで8年組み込み系エンジニアをやったのちに、学習塾を開きました。それらを踏まえて、今、中学校の子供たちに求められている数学は何かをお伝えします。

「正確に繰り返す作業」ができるかどうか

一言でいうと、中学校の子供たちに求められているのは「正確に繰り返し作業」ができるかどうか、ということです。

論理的思考が身につくとかいう人もいるかもしれませんが、身に着けられる人もいますが、そうでなくても別にテストの点数はとれます。

論理的思考というのは、普段からそういう考え方をするようにしないと身に付きません。
数学を学んだところで、公式を使って、それぞれのパターンに合わせるだけです。
つまり、公式は「ツール」、道具にあたります。
その道具を使って、ある決まった問題を崩していくものです。

中学の数学はなんの意味があるのか

「正確に繰り返す作業力」、これは日本がかつて強かった「モノづくり」においてはとても必要な能力です。
ただ、今は「モノづくり」といっても、日本に求められている力は大量生産ではなく、むしろ、特別なモノを作ることができるかどうかということが求められています。
もちろん、この先さらに日本のデフレが進み、人件費が下がっていくことはあっても、その「繰り返し作業」を行う人が求められていないので、今後も大量生産を必要とされる製品の開発拠点にはならないでしょう。

そうすると、なんのための数学なのかということです。
ついでに言うと、高校の数学は、まさに「工学」のための数学です。
工学では、三角関数や微分積分はよく使われています。

もっとも、そのあとの大学で数学科に進むと、その「工学」よりの数学はほぼなくなってしまいますので、数学が好きだということで選ぶことがないように気を付けないとならないのですが。