テストでせめて平均点を、というけど、マンションの平均価格は6360万円です

武蔵新城スクールの鈴木です。

勉強が苦手な子供に対して、「せめて平均点より上を」という親も多いです。
「平均」ってなんでしょうか。

少しデータを出しますが、首都圏の新築マンションの平均価格は6360万円(読売新聞2022/4/19)で東京23区の場合は平均8449万円です。
関東の平均貯蓄額は2108万円(総務省統計局2020年)です。

では、親は家を買う時や、自分の貯金を見て、この「平均」より上じゃなきゃダメだ、と考えますか。

今日(2022/6/26)の読売新聞に家族社会学者の山田昌弘さんが書いています。

日本人は世間体意識が強いから、世間並の生活から脱落しそうな結婚も選ばれません。これは若者の親世代に強い意識です。親世代は「自分たちができたのだから娘や息子が結婚できないはずがない」「結婚相手に平均収入ぐらい求めて当たり前」と思いがちです。私は学生に「平均のマジック」の話をします。平均以下がいるから平均が出るのであって、実際に平均に到達するのは難しい。学校の先生が生徒に「みんな平均点以上を目指せ」と言うけれど、あれも間違い。気持ちはわかりますが。

ここに書かれていることは、まさにみんながかかっている「平均コンプレックス」です。

勉強でもスポーツでも、収入でも貯蓄でもなんでもいいですが、「平均」より上を目指したい人は目指せばいいです。
それはその人その人の価値観です。

勉強できなくていい、ということを言っているのではありません。

その子その子が活躍できるステージはあります。
それを親が自分の考えで抑えつけようとするから、子供は反発するし、子供を理解できないのです。

何かを目指すにしても、目的がなければ意味もありません。
そのことを子供は案外わかっています。

「意味なんていいんだ、とにかくやれ」

これは、今の大学生たちの使う言葉で言うと「脳死」ってやつです。

子供の幸せを願わない親はいないと思っています。
でも、あなたの考えるその幸せは、本当に子どもの幸せですか。